繊維製品に対するアレルゲン試験
アレルゲンの低減試験に関する検討試験)

概要

繊維製品に付着させたアレルゲンを乾燥させた後、
繊維製品から
アレルゲンが回収できるかどうかを確かめます。
アレルゲンを付着させた繊維製品を乾燥させたり、
熱処理等の機能を持った製品による
アレルゲン低減化評価試験が可能です。

※本試験は,アレルギー反応を確認する試験とは異なります。
また、アレルゲン濃度が低減したとしても、必ずしも実際のアレルギー発症が抑えられるとは限りません。


試験の流れ

一例として、スギ花粉アレルゲン で代表的な “Cry j 1”を使用した試験について流れを示します。

1. スギ花粉アレルゲン”Cry j 1”液を試験布に塗布し、染み込ませます。

2. 設定した条件で乾燥させます。

自然乾燥

熱による乾燥(60℃)

3. 乾燥状態の確認とアレルゲン濃度の測定

①乾燥状態の確認

あらかじめ設定した時間で乾燥させた後、重量を測定して乾燥状態を確認します。

②アレルゲンの回収

乾燥処理後、繊維製品に洗い出し液を加えて付着させたアレルゲンを洗い出し、Cry j 1 量を測定する試料とします。

③アレルゲン量の測定

洗い出し液中のCry j 1濃度をELISA法により測定します。

黄色の発色が濃いウエルは Cry j 1濃度が高いことを示しています。

④判定

熱処理を行うことで、Cry j 1の濃度が低くなっていることが分かります。

アレルゲンや花粉等の試験でお困りではないでしょうか?

アレルゲンや花粉等の試験でお困りではないでしょうか?

当センターでは
・スギ花粉アレルゲンの不活化試験が実施できます。

・浮遊花粉に対する性能評価試験が実施できます。

試験のご依頼の際は、北里環境科学センターへお問い合わせください。

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