一般財団法人北里環境科学センターは、広く衛生に関する研究、相談、技術指導、講師派遣などを積極的に行うとともに、中立公正な検査・試験機関として、精度の高い技術と品質をもって広く地域社会の健全な衛生環境と生活の保全を目指して事業を展開しています。
overview
近年世界規模で環境汚染が進行しており、人類の健康に及ぼす影響が重大な問題となっております。当センターは、環境汚染が地域社会、健康、経済に及ぼす影響が危惧されている現状に鑑み、北里柴三郎博士が目指した予防医学の実践の場として、環境問題の改善と予防医学に資する事業を通じ健全な生活環境の創造に寄与することを目的としています。当センターは、幅広い領域の専門家を擁する北里大学と包括的連携協定を締結しており、様々な専門的支援が得られる利点を活用し、今後一層の業務の発展を目指すと共に、より質の高い生活環境を提供するため努力を続けていく所存です。皆々様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
理事長 山田 陽城(Haruki Yamada)
品質保証システムを管理し、信頼性確保に努めます。
試験データの精度の保証に努めます。
信頼性のある受託業務を提供できるよう努めます。
1.優れた技術者による検査
倫理観と高い技術・技能をもつ検査員を養成し、検査・試験業務を実施する。
2.信頼できる結果を速やかに提示
常に技術・技能を向上させることで、より高い信頼性を確保する。また、全員が力をあわせ、お客様に結果を速やかに報告する。
3.依頼者に満足される適切な対応
サービス業として顧客満足の向上をめざす。
1973年北里大学衛生学部内に「北里環境衛生研究センター」設立
1977年計量法に基づく濃度計量証明事業所に登録
1977年「財団法人北里環境科学センター」創立
2002年温泉法に基づく温泉成分分析機関に登録
2003年作業環境測定法に基づく作業環境測定機関に登録
2003年ISO 9001 認証取得2004年水道法第20条第3項に基づく水質検査機関に登録
2004年水道法第34条の2第2項に基づく簡易専用水道検査機関に登録
2010年ISO/IEC 17025 認定取得
2013年「一般財団法人北里環境科学センター」に名称変更2013年学校法人北里研究所と教育・研究事業における連携を図り社会に貢献していくことを目的に包括的連携協定を締結
2018年センター新社屋完成、移転(新旧何れも北里大学相模原キャンパス内)
2022年かながわSDGsパートナー登録
2023年さがみはらSDGsパートナー登録
2025年JNLA登録試験事業者として登録
SERVICES
・飲料水・井戸水の水質検査
・有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の分析
・クリプトスポリジウム検査
・プール水の水質検査
・透析用水の水質検査
・ 温泉及び浴槽水の検査
・レジオネラ属菌の検査
・排水の水質検査
厚生労働大臣の登録を受けた検査機関として、また神奈川県知事及び神奈川県内の各市長の指定を受けた検査機関として、申請区域(神奈川県、東京都、埼玉県、静岡県、山梨県)の貯水槽水道を検査しております。
・空気清浄機等のウイルス除去性能評価
・掃除機、洗濯機等の家電品の除菌性能評価
・モップ等清掃用品の除菌性能評価
・UVランプによる殺菌性能評価
・内視鏡など医療機器等の安全性評価
・院内感染対策に資する評価
当センターは、環境汚染がもたらす健康被害により社会や経済に及ぼす影響が危惧されている現状に鑑み、最先端の専門知識、科学技術により、その対策と改善を行い、その成果を社会に還元することで健全な環境、健康な市民生活の創造に寄与することを目的として活動しております。
SDGsは環境保全が大きなコンセプトとなっており、当センターの事業の特性を活かしSDGs達成に貢献いたします。
「環境科学セミナー」の開催
一般市民の方を対象とした北里環境科学センターの業務に関連した公開セミナーを開催しております。これまで北里大学及び相模原市教育委員会との共催、または後援により41回を開催致しました。
環境啓発イベントへの参加
さがみはら環境まつり等
情報館では、みなさんの生活、事業に役立つ情報やご提案を掲載しています。
Features
①再現性の高い試験が実施可能です
25㎥(6畳)の大型のチャンバーを2機、30㎥(7畳)の大型のチャンバーを1機所有しており、様々な案件での試験が可能ですが、当センターの特徴として、浮遊している細菌・かび・ウイルス・アレルゲン・化学物質などの試験が実施可能です。
試験後に評価対象物の除去を行う設備が整っており、試験毎に"清浄化"を行っております。
これにより、再現性の高い試験が実施可能です。
②試験に立ち会えます
試験中はチャンバーの前室より立ち会い可能なため、常時試験品の運転状況を確認することが出来ます。
また、試験品の運転操作をご依頼者様が実施することも可能です。
③出張試験も承ります
ご依頼者様の設備を用いて実験することも可能です。
④長時間の試験にも対応いたします
規格より長い作用時間で実験したい場合は、ご相談いただければできる限りご対応いたします。
Conference presentation
発表演題 | 発表者名 | 発表学会 |
除湿を利用した空間中に浮遊しているウイルスの捕捉に関する検討 |
野島康弘ら |
第93回日本感染症学会 (愛知県)2019/4/5 |
24時間換気室内におけるカビ指数ならびに検出カビ数と種類 |
榊原正也ら |
第46回日本防菌防黴学会年次大会 (大阪府)2019/9/25~26 |
病院ドアハンドル付着細菌及び有機物に及ぼす銅合金の影響 |
小澤智子ら |
第46回日本防菌防黴学会年次大会 (大阪府)2019/9/25~26 |
PCナースカートハンドル付着細菌数の病棟間比較 |
笹原武志ら |
日本環境感染学会 (神奈川県)2020/2/14~15 |
発表演題 | 発表者名 | 発表学会 |
NTDに対峙して | 山田陽城 |
第94回日本感染症学会総会学術講演会 (東京都)2020/8/19~21 |
漢方薬の薬効の解析と薬局製剤 | 山田陽城 |
第53回日本薬剤師会学術大会北海道 (北海道)2020/10/10~11 |
溶原菌に及ぼす銅及び銅合金の影響 | 笹原武志ら |
日本銅学会第60回記念講演 (オンラインWEB開催)2020/10/24~25 |
日本発・顧みられない熱帯病創薬におけるパートナーシップの 最前線(2021) |
山田陽城ら |
日本薬学会第141年会シンポジウムオーガナイザー (オンラインWEB開催)2021/3/26~28 |
発表演題 | 発表者名 | 発表学会 |
洗濯物取扱い無人ロッカーの衛生管理に関する試験研究 | 土田海ら |
日本防菌防黴学会第48回年次大会 (オンライン参加)2021/9/8~9 |
日本電機工業会「空気清浄機の浮遊ウイルスに対する除去性能評価試験方法」の解説 | 菊野理津子 |
機能水学会第19回学術大会 (東京都)2021/10/30~31 |
日本鉱業振興会「銅めっき及び着色処理を施した銅材の殺菌性評価」の中間報告 | 笹原武志 |
日本鉱業振興会助成金研究成果報告会 (オンライン参加)2021/11/30 |
発表演題 | 発表者名 | 発表学会 |
洗濯物取扱い無人ロッカーの衛生管理に関するウイルスを用いた試験研究 |
土田海ら |
日本防菌防黴学会第49回年次大会 |
空間湿度に対するファージの感受性検証 |
岡上 晃ら |
日本防菌防黴学会第49回年次大会 |
ECMOなどに使用される体外循環用冷温水供給装置汚染と環境曝露に関する検討 |
古平 聡(北里大学),榊原正也ら |
日本防菌防黴学会第49回年次大会 |
銅及び銅合金によるクリプトスポリジウム感染性の不活化効果 | 笹原武志ら | 日本銅学会第62回講演大会
(宮城県)2022/10/14~16 |
銅及び銅合金による新型コロナウイルス
不活化機構の解明 |
中野竜一(奈良県立医大),
笹原武志ら |
第34回日本臨床微生物学会総会・学術集会
(神奈川県)2023/02/05 |
発表演題 | 発表者名 | 発表学会 |
洗濯物取扱い無人ロッカーの衛生管理に関する研究 -微生物を用いたランドリーバッグ素材の浸透性の検証- |
飯塚千織理ら | 日本防菌防黴学会第50回年次大会
(大阪府)2023/08/29~30 |
微生物浮遊粒子負荷方法の検討
-浮遊粒子分布の測定- |
榊原正也,
嶋崎典子(感染研)ら |
日本防菌防黴学会第50回年次大会
(大阪府)2023/08/29~30 |
医療系大学において実習期間中に使用される
対外循環用冷温水供給装置の汚染に関する検討 |
古平 聡(北里大学),
榊原正也ら |
日本防菌防黴学会第50回年次大会
(大阪府)2023/08/29~30 |
空気清浄機の性能評価方法の国際標準化に向けた検討
-各種微生物を用いた自然減衰(浮遊微生物数)の評価- |
岡上 晃ら | 日本防菌防黴学会第50回年次大会
(大阪府)2023/08/29~30 |
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染流行時に
おける病院内環境調査の意義 |
野島康弘,牛島品子
(済生会横浜南部病院)ら |
日本防菌防黴学会第50回年次大会
(大阪府)2023/08/29~30 |